【第1部-5回】AIと一緒にWebサイトをリニューアル!トップページをGeminiと作った全記録

生成AI(Gemini)をWebコンサルタントとして活用し、ブログのトップページを戦略的にリニューアルした全記録。課題分析からワイヤーフレーム設計、WordPressテーマ「Swell」での実装手順まで、AIと段階的に進める制作プロセスを解説します。

【第1部-5回】AIと一緒にWebサイトをリニューアル!トップページをGeminiと作った全記録

この記事はシリーズ構成となっており▶️マークが現在の記事となります

プロローグ
 AIは「新人」であり「Web開発」である - 成果を最大化する生成AIとの付き合い方

第1部 僕がAIを最高の相棒にするまで:ブログ運営改善プロジェクト全記録
【第1回】写真の表を瞬時にCSV化!業務効率を劇的に改善するGemini活用術
【第2回】月次レポート作成を完全自動化!GASコードをGeminiに丸投げしてブログ運営を効率化した話
【第3回】「ただの数字」から「伝わる物語」へ。AIを“データアナリスト”にした思考プロセス
【第4回】企画からSNS拡散まで!AIを相棒にブログ記事をゼロから作り上げた全記録
▶️【第5回】AIと一緒にWebサイトをリニューアル!トップページをGeminiと作った全記録
【第6回】AIで「見る」ブログを作る!グラレコからインタラクティブグラフまで爆速で作成した話
【第7回】AIは最高の壁打ち相手!対話と深掘りでコンテンツの質はここまで上がる

第2部 PMP資格の学習教材を、AIを相棒にしてゼロから作り上げる
第3部 AIを相棒にしたシステム開発プロジェクト全記録

テーマ: サイト全体の戦略設計
前回の記事はこちら:https://axis.migalo.co.jp/column/k014

① はじめに:あなたのブログの「玄関」、魅力的ですか?

どんなに素晴らしい記事を書いても、読者が最初に訪れるトップページが魅力的でなければ、その価値は十分に伝わりません。

トップページは、ブログの「顔」であり、読者を温かく迎え入れ、最適な情報へと案内する「受付カウンター」の役割を担っています。

しかし、多くのブログでは、トップページは単なる「最新記事の一覧」になりがちです。私自身のブログもそうでした。これでは、初めて訪れた読者はどこから読めばいいか分からず、ブログの最も伝えたいメッセージにたどり着く前に離脱してしまいます。

この記事では、そんな私の悩みを解決するために、生成AI(Gemini)を「Webコンサルタント」として活用し、ブログのゴール達成に向けた戦略的なトップページをゼロから設計・実装していった全記録をお届けします。

この記事を読めば、専門的なWebデザインの知識がなくても、AIとの対話を通じて、自身のサイトが抱える課題を分析し、具体的な改善策を形にしていくプロセスを学ぶことができます。

② 課題・目的:ただの記事一覧から「戦略的な玄関」へ

個別の記事の品質は向上しました。しかし、サイト全体として見ると、大きな課題が残っていました。

課題: トップページが、単に新しい記事が時系列で並んでいるだけの「ブログ型」レイアウトだった。 初めてサイトを訪れた読者が、どの記事から読むべきか分からず、回遊率が低い。 ブログの最終的なゴールである 「紹介制度ページ」への導線が弱く 、機会損失が発生している。

目的: トップページを、単なる記事一覧から、初めて訪れた人をゴールまで案内する「受付カウンター」へとリニューアルすること。 具体的な成果として、紹介制度ページへのクリック率を向上させること。

③ AIへの具体的な指示(プロンプト)

この目的を達成するため、私はAIにWebサイト制作のプロジェクトマネージャーのように、段階的な指示を出していきました。

【私からGeminiへの指示①:コンサルティング依頼】 私のブログの目的は、読者を紹介制度ページへ誘導することです。 現在のトップページ(URLを提示)には、そのための戦略が欠けていると感じています。 あなたは優秀なWebコンサルタントとして、現在のトップページの問題点を分析し、ゴール達成のための具体的な改善案を提案してください。
【私からGeminiへの指示②:設計依頼】 提案ありがとう。その改善案で進めたいです。 次に、提案してくれた改善案(ヒーローヘッダー、お悩み別コンテンツなど)を盛り込んだ、トップページのワイヤーフレーム(設計図)を作成してください。
【私からGeminiへの指示③:実装支援依頼】 ワイヤーフレームのイメージが掴めました。 最後に、この設計図をWordPressテーマ「Swell」で実装するための、具体的なステップバイステップガイドを、Swellのブロック名を交えながら教えてください。

④ AIの応答と結果

AIは「Webコンサルタント」として、的確な分析と具体的な成果物を返してくれました。

フェーズ1:AIによる課題分析と改善提案

AIは、私のブログの目的を理解した上で、「現在のトップページは『おもてなし力』が不足している」と指摘。その上で、以下の具体的な改善案を提案しました。

メインビジュアルの設置: サイトの価値を一瞬で伝えるキャッチコピーを配置する。

強力なCTAの設置: 最も目立つ場所に、紹介制度ページへのボタンを設置する。

コンテンツのカテゴリ分け: 読者の悩みに合わせて記事を案内する。

運営者情報: 信頼感を高めるためのプロフィールを掲載する。

フェーズ2:ワイヤーフレームとHTMLモックアップの生成

次に、AIはこれらの改善案を具体的な ワイヤーフレーム(設計図)として視覚化しました。

これにより、リニューアル後のページの全体像が明確になりました。さらに、そのワイヤーフレームを元に、 HTML/CSSで記述されたモックアップ(完成見本) まで生成。これにより、デザインの細部まで確認することができました。

フェーズ3:Swellでの具体的な実装手順の提示

最終的に、AIはSwellの 「フルワイド」ブロックや「カラム」ブロック といった具体的なブロック名を挙げながら、ワイヤーフレームを実装するための詳細なステップバイステップガイドを作成してくれました。

これにより、専門的な知識がない私でも、迷うことなくリニューアル作業を進めることができました。

ちょきぺたハウスのブログトップページ。リゾート風のモダンな一戸建て外観を背景に、おすすめ記事のリンクが並ぶ。

⑤ 考察・ポイント:AIとWebサイトをリニューアルするコツ

AIに「役割」と「ゴール」を明確に伝える: 今回の成功の鍵は、最初に「Webコンサルタント」という役割と、「紹介制度ページへの誘導」という明確なゴールを伝えたことです。これにより、AIは単なる作業者ではなく、目的達成のためのパートナーとして思考を始めてくれます。

抽象から具体へ、段階的に進める: いきなり「トップページを作って」と依頼するのではなく、 「分析→提案→設計→実装支援」 と、実際のWeb制作プロジェクトと同じように、段階を踏んでAIとの対話を進めることが、手戻りをなくし、質の高い成果物を生む秘訣です。

AIは、非専門家と専門知識の「架け橋」になる: 私はWebデザインやSwellの高度な機能に詳しいわけではありません。しかし、AIが専門知識を「翻訳」し、私にも分かる具体的な手順として示してくれたおかげで、今回のリニューアルは実現しました。AIは、私たちの知識不足を補い、アイデアを形にするための強力な触媒となります。

今日からできるアクション

あなたのブログや会社のWebサイトのURLをAIに伝えてみましょう。そして、「このサイトの目的は〇〇です。その目的を達成するために、どんな改善点が考えられますか?」と、無料のWebコンサルティングを依頼してみてください。きっと、自分では気づかなかった改善のヒントが見つかるはずです。

⑥ まとめと次回予告

今回は、AIを「Webコンサルタント」として活用し、ブログの「顔」であるトップページを戦略的にリニューアルした事例をご紹介しました。AIとの協業は、個別の記事作成だけでなく、サイト全体の設計という、より上流の工程においても絶大な効果を発揮します。

こうして、ブログの「顔」であるトップページは、訪れた読者をゴールまで導く戦略的な「受付カウンター」へと生まれ変わりました。しかし、文章だけでは伝わりにくい情報はどうすれば良いでしょうか?特に、緊急性の高いタイムリーな話題を、読者の目を引く形で伝えるには?

次回は、AIを「専属デザイナー」に変身させ、"見る"ブログを作るためのインフォグラフィック作成術についてお話しします。

MEMBER / ライター
わたる
わたるエンジニア / アヴァント株式会社

アヴァント株式会社に2022年11月に入社。10年以上にわたりシステム開発に携わり、テスターからプロジェクトリーダー・マネージャーまで幅広いロールを経験してきました。要件定義から設計、開発、テスト、運用保守まで一連の工程を担当し、直近では20名規模のチームをリード。技術面・マネジメント面の両方からプロジェクトを支えています。 得意分野は AWS と Java を用いた Web アプリケーション開発。クラウド活用による効率的なシステム構築を強みとし、現場での課題解決や改善に取り組んできました。 2024年からは1年間の育児休業を取得し、2025年10月に復職予定。二児の父としての生活経験も含め、バランス感覚を大切にしながら仕事に取り組んでいます。

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