現場で見えた"AI内製化"の現在地 - AI・人工知能EXPO 2026【春】 出展レポート
NexTech Week 2026【春】AI・人工知能EXPOの出展レポート。3日間で1,100名以上が来訪したブースの様子や、企業が抱えるAI活用のリアルな課題、想定以上に高まる「AI内製化」へのニーズと今後の市場トレンドを解説します。

はじめに
ミガロホールディングスグループ(ミガロホールディングス、アヴァント、ティアロ)は、4/15(水)~17(金)に開催された「NexTech Week 2026【春】第10回AI・人工知能EXPO」に出展しました。
イベント全体では3日間で3.3万人以上が来訪し、AIに対する皆さんの関心の高さが伺えました。
私自身も3日間・終日ブースに立ち、ご来訪いただいた皆さんとの交流を通して見えてきた、企業における生成AI活用の現状や、ニーズの動向などをお伝えできればと思います。

出展内容
今回、ミガログループでは、「やりたいことを、社内ですぐに実現する」というコンセプトのもと、企業様のAI駆動開発やAIアプリケーション開発の内製化を支援するサービス「インハウスAIラボ」を展示しました。

https://inhouseai.migalo.co.jp/
現状、企業における生成AI活用は、AIツール(SaaS)の導入や、外注でのPoC/受託開発が多い(今回のEXPOでも、受託開発のソリューションを提案されている会社は多かったです)のですが、弊社は企業内の社員の方々が自分たち自身でAIを使いこなし、アプリ/システムを開発できる体制を実現するという立場で、サービスを展示しました。
具体的には、
・AI駆動開発:AIツールを活用した開発プロセスの高速化/効率化
・AIアプリケーション開発:AIを組み込んだアプリケーション/システムの開発
を、弊社のAIエンジニアがお客様の企画/開発チームと共に社内で推進し、お客様自身で自走できる開発体制の構築を支援する、というサービスです。
最近は、FDEという職種が世間的にも広まりつつありますが、弊社のサービスは特定のツール/プロダクトに縛られることなく、また体制構築に主眼を置くことで、お客様自身で成果物の企画から開発・運用までできるようになることを目指しています。
とはいえ、上記は、今回のEXPO出展に合わせてリリースしたサービスで、実際に皆さんからどのような反応をもらえるのか、期待と不安が入り混じるような心持ちでした。
また、同ブースでは、グループ会社のアヴァントが開発した「Dr.情シス」「AIクイック診断」、ティアロが開発した「商談分析AI」「Rheo」も併せて展示し、企業のAI/ITに関わる現状診断・課題整理や、実際に開発されたアプリの事例など、グループのケイパビリティを幅広くアピールしました。

来場者の反応とリアルな声
EXPO全体の盛況に伴い、当社のブースも多くの方々にご来訪いただき、3日間で1,100名を超える方々にサービスをご紹介しました。
業界・部署を問わず、多くの方々からご関心をいただき、当社のサービスで価値提供できる部分、更なる磨き込みが必要な部分など、いろいろと見えてきました。
特に多かったご意見としては、
・チャットツールの導入は進めてきたが、組織として導入効果を感じられるほど活用できていない
・“導入済みのツール”を活用して、組織の業務効率化を図るところから取り組みたい
などがありました。
これらのご意見に対しては、お客様の環境下で、導入済みのツールも活用し、まずは当社のAIエンジニアが開発を実践し、次はお客様も一緒に手を動かし、最終的にはお客様自身が開発を主導する、というインハウスAIラボのアプローチを説明することで、
「これなら自社でも取組を開始できそう」「まさに求めていたサービスに近い」というような前向きなご反応もいただきました。
一方で、
・各社いろいろなサービスを提案する中で、違いが分からない(説明を聞いてもはっきりと違いを理解できない)。
といったお声もいただきました。
これは、あらゆるソリューション/サービスにも当てはまるものだと思いますが、より分かりやすく、お客様自身にご納得いただけるような説明やサービス設計が必要だと、改めて認識しました。
会場全体から感じた市場トレンド

イベント全体では、特に「AIエージェント」を紹介するブースが多く、来場者の関心も高い印象でした。
また、AIインフラゾーン、データマネジメントゾーン、なども設置されており、社内でAIを活用する際に重要となるインフラ運用やデータ整備などへの関心の高さも伺え、企業における生成AI活用のフェーズが「PoC」から「本番導入/実運用」に移ってきているというトレンドも垣間見えました。
そのようなトレンドの中、お客様が自分たち自身でも本番導入/実運用を推進したい、外注する場合もその技術やプロジェクトの良し悪しを判断できるようになりたい、というのは自然な流れであり、当社と同様に内製化支援を掲げているブースも複数ありました。
一方で、上記のようなトレンドはあるものの、各種レポートでも示されている通り、日本企業における生成AIの活用はまだまだ発展途上であり、AI Chatツールの導入から、PoC、高度なソリューションプロジェクト、内製化まで、あらゆる分野において今後も市場が発展していく機運を感じました。
今回の出展で得た学び
ミガログループとして、AIと銘打って展示会に出展するのは、今回が初の試みでした。
そのなかで、インハウスAIラボの観点で、今回の出展を通して得られた気付き・示唆を整理すると、主に以下の3つに集約されます。
業界の変化の速さに疲れを感じてきている
ビッグテックの最新機能のリリースから、ツールの活用Tips、同業他社の導入リリース、AIによる社会の変化など、あらゆる文脈で新しい情報が、毎日何件も配信されています。
どの情報をどう受け取ればよいのか、数日経つと別の話題が中心になり何を信じてよいのか、自分はどう動けばよいのか、が分からなくなるという状況で、業界動向をキャッチアップするのに疲労感を抱えているようです。
確かに、提供者側としても、日々のキャッチアップには苦労しており、皆さんが感じている疲労感には共感できるところも多かったです。
とはいえ、業務の分解/ユースケースの特定、スモールスタートから全社展開へのステップ、現場からのフィードバックを重視した改善ループなど、生成AI活用時の肝となる部分の多くは、過去1年ほどで大きな変化は生じていないと考えています。
日々の情報を精査しつつ、本質的な変化とその他の情報は切り分けて、当社の活動と提供する価値を追求していきたいと感じました。
AI内製化のニーズは想定以上に大きい
出展準備の段階では、お客様の大半は高度な受託開発のソリューションやAIエージェントの導入など、最先端のAI活用に関心を持っているのではないか、と想定していました(逆に、内製化に関心を寄せる企業は、全体の一部ではないかと想定していました)。
しかし、1つ目の気付きにも関連しますが、日々のニュースだけでなく、お客様は各ベンダーからもあらゆる/似通った提案を受けており、自社にとって何が最適なのか判断が難しいという声も聞こえてきました。
また、過去に外部のベンダーを起用して、PoCを複数実施したが、本番導入には至らず失敗に終わった、そもそもPoCを成功か失敗か判断できなかった、というような声もありました。
そのような中で、想定以上のお客様から、自分たちでAIを活用した取組を進めたい、外部を起用するとしても、技術選定や進め方の検討など、何が正しく/何が間違っているのかを判断できるような知見を持ちたい、というニーズが多く寄せられました。
これらのニーズは、まさに「インハウスAIラボ」で提供したい価値であり、当社のサービスの可能性を認識するとともに、引き続き、知見/ノウハウの提供に留まらず、各現場で抱えるより具体的な課題に寄り添ったサービス設計を目指していきたいと感じました。
展示会への出展は内部のモメンタム形成にも効く
出展に向けては、グループ内の多くのメンバーを巻き込んで準備を進めてきました。
これまでも各社それぞれにAIの取組は進めてきましたが、それをホールディングス/グループ会社の垣根なく、また経営/現場のいずれのレイヤーにおいても、「グループとしてどのような価値を訴求できるのか」「それを実現するために、どのような連携の可能性があるのか」などを、同じ方向を向いて一緒に検討することで、改めて自社の事業を振り返るきっかけにもなり、AIに関わる情報に対するアンテナも高まったと感じています。
このモメンタムを高く保ったまま、グループ内の連携も更に強固なものにし、お客様に提供できるソリューションを最大化したいと考えています。
今後の展望 - この経験をどう事業に活かすか
今回の出展を通して、多くのお客様から関心をお寄せいただき、当社のサービスに対するお客様のニーズは高いということが確認できました。
一方で、サービス提供はこれから本格化するものであり、実際にお客様の内製化を支援するにあたって、様々な格闘が予想されます。
お客様からのより具体的なニーズや課題感をお伺いしながら、真にお客様の価値に繋がるサービスに磨き込んでいきたいと考えています。
ミガロホールディングスは、デジタルとリアルを融合したAIカンパニーを目指しています。
今回の出展をその実現に向けた第一歩として、今後もお客様視点でのAI活用とその価値を追及していきます。
お知らせ
「AI内製化」に、少しでもご興味をいただけましたら、お気軽にお問い合わせください。

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